少なくなった現代人の腸内細菌の数!
抗生物質の乱用
抗生物質の一般的な処方指針によって多くの人命が救えわれたのは事実であることには変わりがない。
これは強く言っておくが、風邪だからと言って病院を受診して、ウイルス性の風邪などに抗生物質を処方されたり、処方を要求したり…現代人は、抗生物質を万能薬だと勘違いしている人が多いと知り合いの某医大の医師はいう…そして、抗生物質によって人の腸内細菌の数や種類が減っているのは研究からも明らかである。
ご存知ない方のために…ウイルス性の風邪には、一切抗生物質が効かない。
今流行っている新型コロナウイルスももちろん抗生物質は効き目が全くない。
まだまだ研究途中の腸内細菌
抗生物質が人の腸に与える影響は、人それぞれであることがわかっている。
例えば、2人の人が腸に同じ細菌種を持っていて同じ抗生物質を投与されたとしても、その抗生物質によって一方の人は細菌は死んでも、もう一方の人は細菌は死なないかもしれないようだ。科学者は未だにこの理由を突き止めようとしている最中である。
抗生物質を投与すると腸内細菌はどうなるの?
抗生物質にまつわる大きな問題点は、多くの良い細菌も悪い細菌も死んでしまうということである。
2008年の実験では、たった一回の抗生物質の投与で腸内細菌の3分の1が死に、その後半年が過ぎても腸内細菌は回復しなかったようです。
抗生物質とセットの薬
病院を受診して、抗生物質を処方されたら必ずついてくるのが、整腸剤です。
これは、腸内環境の改善を目的として処方されています。
しかし、貧乏性なのか…風邪を引いた際、前回処方された飲み残しなどの抗生物質を飲む人たちが一定数いるようで、その場合抗生物質しか飲まず症状が悪化するケースがあることを知っておかなければなりません。
ウイルス性の風邪には、抗生物質を飲む必要がありませんが、飲まなければいけない病気なら、整腸剤はセットで飲むべきです。