トレーニング研究室! まだまだ未熟ですが、トレーニング博士になりたいと日々勉強しております。 ダイエットが続かない!辛いダイエットが嫌だ!筋力が伸び悩んでいる。筋肉が大きくならない。などのトレーニングで伸び悩んでいる人へ! このブログが、そんな方々の突破口になれば幸いです。

トレーニング研究室【とれけん】

腸内細菌!腸活!進化論!皆さんのトレーニングにエッセンスを

私が腸内細菌に魅せられている理由!

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私が腸内細菌に魅せられている理由をただ書いていきます!

ワシントン大学ジェフリー・ゴードン博士の研究に出会ったことに始まる。

マウスを使った画期的な実験。

科学に疎い私でも聞いたことのある【サイエンス】に掲載されたすごい研究だ。

 

実験内容は以下に記す。

肥満の女性から採取した腸内細菌(糞)と、その双子(もちろん一卵性双生児)の姉妹である痩せ型の女性から採取した腸内細菌(言わずもがな糞)を、それぞれ別々のマウスグループに移植し、同じ餌を同量与えた。

すると、すぐに両方のグループに変化が出たという。

 

結果だが

肥満の女性から採取した腸内細菌を移植したマウスは、痩せ方の女性から採取した腸内細菌を移植したマウスに比べて、太ったのだ。

 

そして、ゴードン博士は別の実験で、今度は両方のマウス(肥満の女性から採取した腸内細菌移植マウスと痩せ型の女性から採取した腸内細菌移植マウス)を同じゲージに入れた。

 

すると、肥満の女性から採取した腸内細菌を持つ痩せ型のマウスの腸内細菌の一部をもらうことができた。

これは、肥満のマウスが痩せ方のマウスの糞を食べるからである。

その結果、両方のマウスは痩せた状態を保ったのである。

 

この糞を食べる行為は、よくみられる行為のようで、理由は不明だが、おそらく動物の本能で肥満になったマウスが健康になろうと痩せ方のマウスの糞を食べる行為にいたるからではないかと推測される。

進化心理学的に見ても理にかなう。

太っていては、捕食者の餌食になり、生き残る可能性が限りなく低くなるので、本能的にそういう行動をとるのはわからなくもない。

現に

ウサギやパンダ、コアラなどの草食動物は、母親の糞を食べて消化酵素を子供に与えているし、動物園でもよく見られる行動だが、下痢になった猿などは健康的な猿の糞を食べる。

 

ゴードン博士曰く

『これらの実験を合わせて考えると、因果関係が見られることと、肥満の進行を防ぐことが可能であることについて、反論し難い証拠が得られた』とのこと

 

 

 

補足説明

この実験の素晴らしいところは、同じ遺伝子を持つ痩せ方の人と肥満の人の腸内細菌を比べることによって、『遺伝子の違いでしょ?』という、遺伝子の優位性を排除でき、純粋に腸内細菌の影響のみに着目できるというところにある。

 

この実験方法をみて、興奮で身震いしたのを今でも覚えています。

 

ってことは、痩せてる人の便を移植できたらめちゃくちゃ簡単に痩せられるじゃん!

ってか筋肉もアフリカ系の人から便移植できたら筋肉つくんじゃねぇ?

ってあさはかな考えに至った当時の私…

 

しかし、便移植の費用は莫大で現実的ではない…

一部の難病にのみ行われているのが現状のようです。


1)クロストリジウム・ディフィシル感染症

2)クローン病潰瘍性大腸炎

3)非特異性多発性小腸潰瘍

4)腸管ベーチェット病

5)慢性偽性腸閉塞症

6)小腸内細菌異常増殖症(SIBO)

7)薬剤抵抗性過敏性腸症候群

 

ただ入れればいいってわけじゃなく、腸は迷走神経とも繋がってますので、適当な医者にかかると死人も出てる現状を知って『んんんんーんなんとも困った』

この便移植については、『これじゃダメだ数年後、開始されても遅い、自分の現役が終わってしまう』と当時の知識から情報を集めてないので便移植については変わってるかもしれません。あしからず。

 

そんな時に一筋の光が

同じ環境に身を置く人間は、腸内細菌が似てくるという実験内容を読んだときだ

そこから、私は全力で腸内細菌と向き合うことを決めた!

 

同じトレーニング強度

同じ食事をしている同じ体格の

同じ人種の人間がいたとしたら

差がつくところは、内蔵である。

 

これらは、紛れもない事実だ!

今までの自分は、遺伝子の差で絶対に埋められない差だと思っていた!

 

これが今覆ろうとしている。

根本の遺伝子の差は埋められないかもしれない。

 

しかし、我々が人として持っている遺伝子は、2万1306個である。この数は、みじんこの数よりも少ない…

しかし、我々の腸内微生物の持つ遺伝子の数は、約440万個になる…

我々の遺伝子は、この腸内微生物の遺伝子と協力して生きている。

 

そして、この腸内細菌は、変化させられる。

 

だから、ワクワクしてたまらないのだ