アッカーマンシア(Akkermansia)
アッカーマンシア属の特徴
(Akkermansia)
アッカーマンシア・ムシニフィラ
(Akkermansia muciniphila)は
腸壁を覆う厚い粘液層(ムチン層)の
表面に棲んでいます。
この菌は、ムチン層を食べることで有名ですが
ムチン層に働きかけムチン層を厚くすることが
分かっています
アッカーマンシア・ムシニフィラが多いと
① リポ多糖(LPS)が、体内に入ってくるのを
防いでくれる
※リポ多糖は、体内の炎症に関連があります。
マウスで認知症の実験をする際
体内に入れると認知症の症状をすぐに出せるため
認知症の研究に多用されています
② レプチンへの感受性が高くなる
※脂肪細胞から分泌される食欲を抑制させるホルモン
③ インスリン抵抗性が改善させる
※血糖を下げる仕組みで
すい臓のベータ細胞で作られるホルモン
ちなみに人間に備わっている血糖値を下げる作用は
インスリンのみです
④ 小児喘息やアトピーのリスク軽減
※ある研究では
アッカーマンシア、ビフィドバクテリウム
フィーカリバクテリウムが少ないとリスクが高くなり
これらの菌が少ないとカンジダ菌が悪さをし
アレルギー疾患に直接的な影響を与える
可能性が示唆されています
⑤ 痩せている人に多い
※要するに太りやすい人に多い
アッカーマンシアムシニフィラが
いない場合の太りやすいメカニズム
①アッカーマンシア・ムシニフィラが少ない
↓
②ムチン層が薄い
↓
③体内(血液中)にリポ多糖が入り込み
脂肪組織に炎症を生じさせる
↓
↓
⑤代謝が低下(やる気もなくなります)
↓
⑥太る
超低糖質ダイエットで
やる気がなくなる原因の一つでもあります